ばいたるイルカの導入

ばいたるイルカの導入

 

企業に不可欠な健康管理

企業が従業員の健康管理を行うことは必要不可欠であり、特に新型コロナウイルスが猛威を振るっている昨今に於いては、なお更です。

企業内の健康管理が不十分であれば、従業員が何の前触れもなく突然体調を壊し、長期間の休暇を取らなければならないケースを察知出来ないことがあります。このようになれば、業務が突然停止するなどのアクシデントに見舞われる恐れがあり、会社にとっては、直接的な損害を被るのみならず、対外的な評価に影響を及ぼす等の間接的な被害にも見舞われることになります。

従業員の健康状態を日頃から把握することは重要ですが、そのためには、日々の健康状態を従業員から報告を受けて記録し、管理する必要があります。平常ではない体温等の数値或いは正常ではない旨の記入があった場合には即座に対処することが必要になります。

 

管理の問題点

しかし現実問題として在籍する多くの従業員の健康管理をどのように行うのかが大きな問題です。

従業員が日々上司や担当部署に体温を始めとする体調の報告を行ったとすればどのようになるでしょうか。電話やメールの受信、記録に途方もない労力を要し、業務が大混乱します。

受信や情報記録のための従業員を新たに雇用するなど、人件費の増加を招き、延いては業績も低下します。

 

健康管理システム「ばいたるイルカ」とは

このような問題を解決するために、弊社では「ばいたるイルカ」なる名称のシステムを開発し導入しました。

このシステムは、従業員が自身の或いは貸与されたスマホに、毎朝定時までに当日の自分の体温や異常があれば、その旨を入力することによって、管理者は従業員の体調を即座に把握することが出来るシステムで、従業員のほかに、ご利用者の体温や体調の登録管理にも活用しています。

特に注視しなければならない体温については、37.5度を超えた数値をスマホに入力しますと、管理者の受信スマホには赤字で表示される仕組みになっています。従って、管理者は労せずして発熱している関係者の健康状態を把握することが出来る仕組みです。

「ばいたるイルカ」に入力する項目は、「体温」のほか、異常があれば幾つかの項目にその旨記入する仕組みで、「コロナ感染疑い(濃厚接触者)」「発熱以外の症状(味や匂いがわからない)」「息苦しさ」「倦怠感(起きているのが苦痛)「嘔吐(吐き気が継続)」「下痢(下痢の継続)」「その他(食欲がない・鼻水鼻詰まり・喉の痛み)」等の多岐にわたっております。

弊社は介護事業を主たる事業としており、従業員には本社或いは事業所に勤務する者の他、訪問介護員が在籍し、ご利用者にサービスを提供していますが、すべての方々に日々の体温や体調の入力を依頼しています。その結果は事業所ごとの入力状況が「ばいたるイルカサマリー」として社内回覧されるほか、異常体温や体調不良である旨の記入があったご利用者の情報については、「ご利用者のアラート情報」として、社内で情報共有しています。

また、濃厚接触が疑われた場合には、「リスク情報」として情報を共有し対策に努めています。具体的には、濃厚接触者として疑わしい場合には、介護サービスの中止を検討する、自宅待機を依頼するほか、PCR検査の受信を依頼するなど、クライスターの発生を防止する対策を行っています。

更には、コロナウイルスワクチンの接種に関して、弊社では職場接種を実施致しましたが、その際の接種申し込みに「ばいたるイルカ」を利用して受け付け作業を行うなど、「ばいたるイルカ」の活用状況は当初の予想をはるかに超えています。

 

導入結果

弊社では、この「ばいたるイルカ」を導入することにより、健康管理を行う作業の業務軽減に繋がり、ご利用者を含めた従業員の健康状態の把握が迅速にできるようになりました。