看多機を中心とした地域包括ケアについて~看多機ってこんなこともできるんだ!~

こんにちは。看多機系統担当の及川と申します。

私はもともと訪問介護のヘルパーをしており、

社員になってから家政婦紹介事業や教育研修・営業推進等、

本社での業務に従事しておりましたが、数年前から看多機系統担当になりました。

プライベートでは91歳の父が独り暮らしをしております。

先日軽い脳梗塞・動脈硬化で入院しましたが、

高齢で重度ではないのでと直ぐに退院となりました。

私も仕事があり、退院直後父の介護はできず、

ヘルパーさんにお願いはしていましたが、再発しないか、倒れていないか、不安で・・・。

そんな時こそ、看多機です!

父の様に在宅に直ぐに戻るのが不安な時は看多機を利用することで、

在宅復帰までしっかりのサポートしてくれます。

退院支援だけでなく、入院させないためにも看護師が常駐している看多機です。

こんな素晴らしいサービスはもっともっと広く知っていただきたいです。

そこで今回は看多機ってどんなサービスなのか、

どんな患者の受け入れができるのかなど、簡単にお知らせ致しますね。

【地域包括ケアシステム】

団塊の世代が75歳以上となる2025年(令和7年)以降は、

国民の医療や介護の需要が、さらに増加することが見込まれています。

このため、厚生労働省においては、2025年(令和7年)を目途に、

高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、

自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、

地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進され、

そのなかに看護小規模多機能型居宅介護があります。

看多機は「医療」と「介護」、そして「地域」とをつなぐ「地域密着型サービス」です。

ここではそんな地域密着型サービスの看多機をご紹介いたします。

【看護小規模多機能型居宅介護とは】

多くの病院のMSWの方や居宅支援のケアマネジャーに方々にお話を伺うことがございますが、

看多機があるのは知っているけど、使ったことはない、ケアマネジャーが変わるからね、

どんな手技ができるのか知らない等、ご不安の声をよく聞きます。

ではどんな施設なのか、以下にまとめました。

 24時間365日の運営で「通い」を中心に

  「宿泊」「訪問介護」「訪問看護」のサービスを一体的に提供するサービス

 サービスの管理は事業所に配置されたケアマネジャーが一元的に行うため、

  ご利用者の状態に合わせて、柔軟にサービスを組み合わせて対応することが可能

 日中看護師が常駐し、ほとんどの医療的なケアを対応

 夜間は介護の専門職員が対応

 夜間急な体調急変があれば、看護師にオンコールで繋げるので安心

 やさしい手独自開発したシステムで、ご家族・医療関係者・介護職員等がタイムリーに情報共有

具体的には、病院から退院する時に直ぐにご自宅へ戻るのは不安、家族の介護が見込めない時、

一時的に看多機をご利用すれば、看護師・介護士・ケアマネジャーが日々の体調や状態を確認し、

体調に合わせたプランに変更。

最終的にはご自宅での生活ができるようにご支援しています。

ご利用当初は、泊り中心に、体調が安定してきたら、少しずつ泊りを減らし通い中心に、

最終的には訪問サービスでご自宅での安定した生活基盤をおつくり致します。

また、病院でのお看取りではご家族がなかなか自由に行くことができませんが、

やさしい手の看多機なら、最期の時までいつでも好きな時に

自由にお越しいただく事ができます。

もちろんご家族がお部屋に泊まっていただく事も出来ます。

【看多機利用事例】

1.家族の想いの実現

病院からお看取りケースとしてかえりえにお越しいただいたご利用者。

徐々に体力も低下しお食事量も減ってきました。

何かやりたいことはないかお伺いすると、自宅で飼っていた猫が心配で会いたいとおっしゃるので、

ご家族へお伝えしかえりえのお部屋に猫ちゃんを連れてきてもらいました。

ご利用者はとても喜んでくださいました!

ご家族からも、最期に親孝行したいとの事で、

介護職員と一緒に入浴介助をしていただきました。

その数日にそのご利用者はご永眠されました。

ご家族は最後に親孝行ができて良かったと

涙ながらに御礼のお言葉をいただきました。

2.ターミナルと言われたご利用者が今でもお元気に!

ガン末期のご利用者が、最期は自宅でとご希望があり、かえりえをご利用開始。

最初は寝ていらっしゃることが多かったのですが、

かえりえに慣れてこられ、他のご利用者仲良しに♪

いつも二人でおしゃべりしたり、

好きな芸能人のポスターをお部屋に飾ったりして楽しくお過ごし。

食欲も出てきて車いすで過ごすことも多くなりました。

桜の時期にはご家族とお花見に行かれ、

生きる希望がどんどん強くなってきました。

訪問診療医・看護師とも連携強化し、

お薬の変更をし、ご利用者のやりがいを増やしていきました。

余命半年と宣告されたご利用者ですが、

今は通いと泊りを使いながら、今も元気にご自宅でお過ごしになられています!

もっともっと皆様にご紹介したい事例はありますが、今回はここまで。

最後に

看多機って自由度が高く、ご利用者・ご家族の希望の実現ができる施設なんです!

私の父も、退院直後から看多機の利用を開始しました。

最初は通いから初め、今では訪問中心に切り替えてもらってます。

暑くなって、毎年脱水で倒れていないか、転倒して骨折していないか、心配してましたが、

今はかえりえにお願いしているのでタイムリーに情報共有ができ今年は安心です。

また本人曰く「あと3年は生きられる!」と今も元気に自宅で生活しております。

私もまだまだ親孝行ができそうです。

皆様、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

少しは看多機の事、ご理解いただけましたでしょうか?

一言で言いますと、

最期まで自宅で過ごしたいという想いの実現ができる施設、

それがやさしい手の看多機かえりえです♪

編集後記

今回は、及川さんのご家族のお話・やさしい手での事例を交えて

看護小規模多機能型居宅介護(看多機)についてのコラムを執筆していただきました。

看多機運営についてもっと話が聞きたい、看多機を立ち上げるにはどうしたら良い?

看多機で使用しているシステムについて知りたい!など

経営者の方、責任者の方、看多機が気になった皆様

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