見守りシステムの導入で介護現場はどう変わる?

介護施設で使える見守りシステムは、マットセンサーや赤外線センサー・超音波センサー・画像センサーなどです。

これらを導入することにより、介護サービスの質の向上と業務効率化が目指せます。

人材不足でお悩みの事業所であれば、こうしたシステムを導入するのも1つの手段でしょう。

では実際に、見守りシステムを導入した場合の介護現場は、具体的にどのように変わるのでしょうか?

本記事では、見守りシステムの導入で介護現場がどう変わるかを、25年以上の介護事業の実績を持つ「やさしい手」が詳しく解説します。

介護施設で使える見守りシステムにはどんなものがある?

介護施設で使える見守りシステムには、以下のようなものがあります。

センサーが動きや体温に反応することで、未然に事故などを防げます。

・マットセンサー…ベッドの足元や柵に設置すれば、利用者の離床がわかる。ベッド上や車いすに設置すれば、上体を起こしたり立ち上がろうとしたりしたことが検知・報知可能。

・赤外線センサー…赤外線の照射範囲内に利用者が入ると検知する仕組み。各所に設置すれば、部屋や建物から出ようとしていることを検知できる。

・超音波センサー…超音波の照射範囲内に利用者が入ると検知する仕組み。赤外線センサーと同様、各所に設置すれば部屋や建物から出ようとしていることを検知できる。

・画像センサー…撮影した画像に変化があったときに働くセンサー。利用者の動きがあった際に報知する。

・音センサー…一定音量以上の声や音を感知すると働くセンサー。大きな声や音を立てることで放置する。

このほかにも、介護ロボットがあります。

温度・熱・体動・心拍・呼吸に反応するため、持病がある利用者が多い施設ではこうした見守り支援機器の導入がおすすめです。

生体信号をリアルタイムで感知するため、見た目でわからない異変に即座に気づいて対応できます。

見守りシステム導入で介護現場はどう変わる?

見守りシステムを導入すれば、業務の効率化と介護サービスの向上が可能です。

これまで目視で1人ずつ安否確認していた事業所では、センサーがその代わりを行うことで業務が省力化できるでしょう。

また、利用者が助けを求められない状態になってもセンサーが検知して報知します。

危険な状態になってもすぐに気づけるため、事故が発生した場合すぐに対処することが可能です。

複数の利用者を同時に見守れる

人手不足になると、複数の利用者を見守ることは難しくなります。

しかし、センサーなど見守りシステムを導入すれば同時に見守ることが可能です。

手助けが必要な時にだけ対処できるようにもなるため、業務効率化アップにもつながります。

1人ずつ目視で安否確認する必要もないため、介護職員の負担軽減が可能です。

 情報を即座に共有できる

システムが検知した利用者の状況を即座に情報共有できるようにすれば、現場に近いスタッフがすぐに対応できるようになります。

目視で確認する事業所では「部屋を訪問した際に初めて危険な状態に気づいた」ということもあるため、事故や異変があったときに便利です。

介護事業所における「ムリ・ムダ・ムラ」の中には、情報共有がすぐにできないためにスタッフ1人ずつに報告しなければならないこともあります。

そうなると本来の業務以外にかかる時間が多くなってしまい、明らかに「ムダ」です。

しかし、即座に情報共有できるようにすればそうした時間のロスがなくなり、通常の業務に集中することで介護サービスの向上にもつながります。

また、履歴が残れば申し送りにかかる作業負荷の軽減も可能です。

いつ何があったかパソコンやタブレットで確認できれば、記録にも取りやすくなります。

 夜間の見守りにも使える

見守りシステムを導入すれば、昼間だけでなく夜間の見守りも可能です。 そのため、時間を問わず見守りができます

特に、夜間は昼よりもスタッフが少ない事業所も少なくありません。

人手が少ない状態で多数の利用者に介助が必要になれば、対応しきれないこともあるでしょう。

例えば、ほかの利用者の介助をしているときに「ベッドから転落してケガをした」「建物から出てしまった」などが起こっても、それをすぐに把握できません。

しかし、見守りシステムで検知したことをスマホやPHSで通知できるとしたらどうでしょうか。

夜間でも何が起こったかわかるため、優先順位が高い方へすぐに駆け付けます。

機器連動で状況がリアルタイムでわかる

マットセンサーをベッドの柵に着けたりベッドなどの機器と連動したりすれば、「ベッドを離れる」などの状態を検知可能です。

利用者の状態がリアルタイムで把握できるため、危険な状況になっても助けられます。

見守りシステムが動きや音を検知すれば、利用者がボタンを押したり声を出したりなど自発的に助けを求める必要もありません。

例えば転倒した拍子にタンスが倒れて下敷きになってしまっても、センサーが動きや変化を検知してスタッフに報知すれば、すぐに利用者を救助できます。

介護業界の見守りシステムの導入は「やさしい手」にお任せ

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まとめ

見守りシステムの導入で、介護現場がどう変わるのかを解説しました。

介護施設で見守りシステムを導入すれば業務効率がアップするほか、介護サービスの向上も期待できます。

見守りシステムには、「マットセンサー」「赤外線センサー」「超音波センサー」「画像センサー」「音センサー」などがあります。

それぞれ設置と検知方法が異なるため、事業所の形態に合ったものを選びましょう。

システムの導入で何か困ったことがあれば、介護コンサルティングへの相談がおすすめです。