介護業界の人材不足は本当?現状と原因をしっかり解説

介護業界の人材不足の原因として一般的に指摘されているのは、介護職のイメージの低さ・採用の難しさ・業務上のストレスの多さなどです。

介護業界の経営者や担当者の方は人材不足の課題に頭を悩まされていることでしょうが、個別の現場での人材不足について考えてみると、頭数の不足以外にも根本的な原因が隠されていることが少なくありません。

この記事では、25年以上の介護実績を持つ「やさしい手」が介護業界の人材不足の現状と原因を解説します。

介護業界の人材不足を解決するために、まずは原因についてしっかり把握しましょう。

介護現場の人材不足の根本の原因を考えよう!

人材不足は介護業界全体の悩みといわれています。

その原因については、実際のデータからも見て取れます。

以下のグラフをご覧ください。

介護職員数と要介護(支援)認定者数の推移を表したものですが、介助が必要な方よりも介護職員が少ないことがわかります。

引用:厚生労働省「介護職員数の推移」

https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001002104.pdf

需要に対して供給が間に合わないのであれば、人材が不足してしまうのは当然ともいえます。

多くの介護事業者の方々は、慢性的に「人材が足りない」と頭を抱えていることでしょう。

厚生労働省が公表した介護職員の必要数は、2019年度は約211万人であったのに対し、2040年度には約280万人としています。

引用:厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02977.html

2019年度と比べると介護従事者を約69万人増やす必要がありますが、これは実現可能なのでしょうか?

以下のグラフも見てください。

労働力人口と就業者数の推移を見ると、労働力人口と就業者数は1998年頃からほぼ横ばいです。

この状況で介護従事者を増やすと、介護業界で働く割合が高くなります。

しかし、だれもが自分の夢を持っているため必ず介護業界で働くことにはなりません。

そう考えると、介護職員の必要人数は現実的ではないといえます。

引用:厚生労働省「令和2年版 厚生労働白書」

https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-03-03.html

しかし、人材不足が深刻化している状況を人数のみの問題だと考えてしまうと、課題の解決に向けた動きが取れません。

重要なポイントは、人材の頭数の不足以外にも人材が定着しない原因があるということです。

 介護の人材不足の原因とは?

介護業界における人材不足の原因は、単に人数が足りないことだけではありません。

採用が難しいとの声がありますが、労働力に見合った条件を提示できていない、業務の効率ができていないなど採用側に問題があるケースもあります。

自動車の台数は使用している本拠ごとにカウント。

基本給や手当などが労働力に見合っておらず、結果的に採用に至らなかったり退職してしまったりするケースが多いです。

そもそも介護業界は「きつい「汚い」などのネガティブなイメージがあり、元々採用が簡単ではありません。

労働力に合った条件を提示できていない場合には、人材の採用や確保ができない状況が慢性化する傾向があります。

だからこそ、採用の機会を確実に活かし人材を大切にする姿勢が必要です。

例えば負担のかからない介護メソッドを導入したり、スタッフの待遇・スキルアップを検討したりするのもよいでしょう。

人材不足の解決策を探したい方は、「介護職の人材不足の対策はある?人を増やすだけが解決策ではない!?」を参考にしてください。

業務が効率化できていない

システムを導入したのにうまく活用できていなかったり、紙媒体のやり方に依存していたりすると、やるべき作業が多いにも関わらず収益性が低い状態に陥りがちです。

その場合、以下の問題に繋がる可能性があります。

・業務量が多く従業員の負担が大きい

・収益性が低く従業員に対して十分な報酬を与えられない

業務を効率化できていないことは、結果的に従業員の労働と収益とのバランスが悪くなり離職に繋がるでしょう。

そうならないためにも、業務の効率化が必要です。

介護現場における業務を効率化させる方法が知りたい方は、「介護現場をもっと働きやすく!業務効率化のための6ステップ」をご覧ください。

業務を効率化させるための手順をご紹介しています。

肉体的・精神的なストレスが大きい

介護サービス業は人と接する現場であるため、精神的ストレスを感じることもあります。

また、身体介護のほかに夜勤業務もあるため肉体的負担もあるでしょう。

そのためきついと感じ、離職してしまう人が多いのが現状です。

しかし、なぜこの問題が解決できないままなのでしょうか?

それは以下の原因が考えられます。

・従業員の悩みごとをヒアリングして対策できる姿勢が整っていない

・肉体的な負担を緩和するような作業のやり方・工夫を提案できるような組織になっていない

介護業界は一般的には体力的にも精神的にも負担の大きな仕事であるため、ケアできる体制が整っていないと離職が慢性化する可能性があります。

新しい人材を増やすだけでなく、現在働いている人がこれからも長く勤められるよう事業者として配慮する必要があるでしょう。

環境や待遇が競合他社よりも劣っている

体力・精神的に負担が大きい介護業界では、求職者は以前の職場よりも環境や待遇がよい会社を選ぶ傾向が強いです。

そのため求職者が応募するまでに至らず、人材不足となってしまうのです。

令和3年に(公財)介護労働安定センターが発表した「令和2年度 介護労働実態調査」の結果によれば、「同業他社との人材獲得競争が激しい」が理由で人材不足となっていると53.1%が回答しました。

この結果から、同業内での競争が激しいことがわかります。

つまり、人材不足を解消するには、同業他社よりも魅力的な環境や待遇を用意する必要もあるでしょう。

これを達成できなければ働きやすい職場でないとみなされ、人材が集まってきません。

介護の人材不足解消は「やさしい手」にお任せ

「原因はわかったけど、どうやって対策を立てたらいい?」

「対策や計画を立てたいけれど、業務が忙しくて時間が取れない」

このようにお悩みであれば、介護コンサルティングを行う「やさしい手」までご相談ください。

300以上の事業所の経営や、25年以上の介護事業の実績を活かしたコンサルティングを行います。

お問い合わせやご相談はオンラインで可能です。

ご相談は初回無料、2回目以降のWeb会議は1時間1万5,000円からとなります。

訪問相談にも対応しておりますので、人材不足を解消したい介護事業者様はお気軽にお問い合わせください。

まとめ

介護業界における人材不足の原因を解説しました。

少子高齢化により労働人口が増やせないという問題もありますが、施設側の原因も大きいです。

介護業界の人材不足を解消するには、以下のポイントを見直すとよいでしょう。

・労働力に合った条件を提示する

・業務を効率化する

・スタッフの肉体的・精神的負担を緩和する対策を立てる

・競合他社よりも優れた環境や待遇を用意する

自分たちの事業所でこれらができているか今一度考え、対策を立てるとよいでしょう。

しかし、業務が忙しくなかなか対策を考えたり計画を立てたりする時間がないかもしれません。

そのようなときは、介護コンサルティングの「やさしい手」までご相談ください。