- 2021年9月30日
- 投稿者: yasashiite
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中部エリアのアミューズメント系会社
アミューズメント事業者の高齢者住宅事業参入支援
1.出会い
あるハウスメーカーが、そのクライアント(アミューズメント事業者)に社有地の有効活用を提案されていましたが、従来のアパート経営提案等には特段の関心を示されませんでした。そこで、時代のニーズにあった次期提案として、「サービス付き高齢者向け住宅」(以下「サ高住」という)提案を示唆されたところ、興味を持たれて詳細を知りたいとのご要望が出ましたので、そのハウスメーカーから共同提案の打診がやさしい手にありました。これを受けて、やさしい手コンサルとの共同提案に発展しました。
2.提案
サ高住の提案理由には、
①国の重要施策である、地域包括ケアの展開の中でサービス付き高齢者向け住宅整備が補助金によって後押しされていること、②地域の人口動態推計等に照らして需要見込みが高いこと、③将来を見据えて安定的収益性確保の観点から持続的優位性が見込めること、④母体事業展開で常に意識されている地域貢献度も高いこと、⑤母体事業のスタッフの中に一定割合で介護転職をする方がいること、⑥スタッフのピークアウト時期が早めにくる業種であることを踏まえて、スタッフキャリアの持続性と人材投資の有効活用の観点、さらには、⑦母体事業を取巻く環境変化を見据えた、事業収益性の多角化等の視点がありました。もちろん、想定戸数及び事業スキームに照らした、事業収支に関してもお示し致しました。
先方からは、これらの提案理由を踏まえてさらに、サ高住の運営の実際を知りたいとのご要望を頂き、本提案のハウスメーカー建築でやさしい手運営に係るサ高住をご見学頂きました。その機会に、現地支配人等とのディスカッション、内覧を通じて具体的イメージをお持ち頂きました。
その後、意見交換・質疑応答を重ねて、新規異業種参入でのサ高住(棟内に訪問介護事業所併設型)着手を決断されました。
やさしい手コンサルとして受注させて頂いた支援は、システム供給及び運営支援に関する契約となります。
3.支援開始-金融機関アプローチ
複数金融機関の協調融資実現に向けて、事業計画・事業戦略の立案支援及び金融機関向けプレゼン同席支援を実施致しました。事業の収益構造等に照らした事業計画書の説明として、市場調査に基づいた地域需要予測、競合他社の状況を踏まえた上で、入居促進・差別化戦略と売上・利益の確保策についての詳細説明を致しました。
また、開所想定日から逆算した開発工程について、概要工程と詳細工程を用意し、スタッフ採用計画(常勤・非常勤の別・役職・役割毎の想定給与設定・採用順序・採用手法等)、医療連携の手法(連携協定書案含む)、プロモーション計画(入居者獲得・顧客獲得手法・使用ツール)、行政宛て各種申請手続き手法などを含むやさしい手コンサルの支援内容、実例に基づく支援効果(予測入居スピード、顧客単価遷移等含む)も説明いたしました。
加えて、ハウスメーカーの図面策定に当たっては、介護視点からの、効果的運営に必要な仕様として、また何よりも、入居者の安全安心に繋がる仕様について、やさしい手グループ実例に照らした助言と情報提供を実施致しました。そうしたチームプレイによって、建設及ぶ運営資金融資が通過しました。
4.開業準備・運営支援
開業に当たっては、まず、サ高住補助金を得るためにも、所定の要件を満たしたサ高住登録が必要なところ、ハウスメーカーと役割分担の上、登録準備をご支援しました。
登録完了後も、前述の概要工程で全体を俯瞰しながら、個々の準備は、詳細工程に基づきながら、定例会議で打ち合わせを実施し、採用・医療連携・セールスプロモーション・行政手続きなど一つ一つの課題解決支援を致しました。
5.満室稼働
当該アミューズメント事業者は、異業種新規参入での高齢者住宅事業・介護事業運営でありながら、早期満室稼働に至り、恒常的にその状態を維持されて、業績も好調に推移されており、融資繰り上げ返済にも着手されています。今後は社会・経済情勢とも連動した、医療制度改革・介護保険制度改革に照らした、次期事業として、看護系事業も志向されています。
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