やさしい手の看多機システム「KANTAKI-WIZ」開発秘話について

株式会社やさしい手、看多機第1エリア長を務めております青木と申します。

私がやさしい手に入社したのは遡ること8年前…

長野県初出店のやさしい手グランドマストやさしえ長野という

サービス付き高齢者向け住宅のサービス提供責任者オープニングスタッフとして入社しました。

看多機に関わり始めたのは、同エリアに出店した看多機かえりえ長野からになりますが、

一つの事業所に介護・看護・ケアマネが所属し、ご利用者様の在宅生活を支えるために、

現在の状況、更に予測される今後の状況を踏まえたうえで迅速に対応を行っていく必要のある看多機というサービスの魅力に、

今はもうどっぷりつかってしまっています。

今回は、私の大好きな看多機のメインシステムとなるKANTAKI-WIZ開発秘話と活用方法についてお話させて頂きますが、

刻々と変化をしてくご利用者様の状態やご家族様のニーズ、取り巻く環境を各職種で共有しながら対応するということは、

言葉で言うほど簡単なことではありません。

その為、より早く、操作も難しくなくて、看多機に関わる多職種全員が、確実に情報共有できるシステムが看多機においては不可欠です。

看多機というサービスは奥深く難しいサービスではありますが、

これからの介護業界にはなくてはならない存在となっていくと思います。

今回のコラムを通して、多くの方に、「看多機」や「KANTAKI-WIZ」に興味を持っていただけると幸いです。

では、ほんの少しではありますが、‘KANTAKI-WIZ’の開発秘話をご紹介させていただきます。

KANTAKI-WIZについて

これまで、株式会社やさしい手の看護小規模多機能型居宅介護では、

‘かるがも’という自社で開発した別システムを使用していました。

今回、更に現場が使いやすいシステムを作ろう!と、現場の皆様のご意見もお聞きしながら開発したのが、

この‘KANTAKI-WIZ’というシステムになります。

因みに、株式会社やさしい手のシステムは、‘かるがも’の様に、

生き物の名前が付くことが多いのですが、

こちらのシステムに関しては、命名の段階から「新しい取り組みを」…と考え、

システム開発に初期から関わった職員のイニシャルを組み合わせて出来上がったとてもミラクルなシステム名になっています。

さて開発の話に戻りますが、まずは今現在使用しているシステムで使いやすいところや

ここをもう少し変えると良いなという所を

実際に使用している現場の多職種の皆様に意見を出して頂きました。

また、開発メンバーにも現場で働く多職種が入っている為、

「この画面この方が良いよね」「ここってこういう風にならないのかな」等、

ざっくばらんに意見をぶつけ合いながら開発にとりかかりました。

システム開発なんて何のことやら…全然わかりません( ノД`)というメンバーも半数以上でしたので、

きっとそんなの無理だよ~という案件もあったと思います。

「これはちょっと難しいですね」と言われたことも、もちろんありました。

その際には、「こっちだったら…」と優しいアドバイスと、軌道修正をして頂き、

開発会社の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

システムのこだわりポイント

前述した通り、とにかく現場で働く職員が使いやすいものを!というが大前提にありました。

すべての画面にこだわりはあるのですが、ここではその中でも選りすぐりをご紹介させて頂きます。

①スケジュール登録

1個1個登録するのは、とても時間がかかります。

前システムもコピー機能はありましたが、一気に一週間分をコピーする等は行えませんでしたので、

選択後スケジュールを丸写しできる等、様々な便利機能を盛り込みました。

②スケジュール(ルート表)

1日分のスケジュールはルート表で表示が出来ましたが、

例えば訪問看護の1週間分のルート表は表示が行えず、

空き枠管理や1週間のスケジュール確認等に関しては、各事業所それぞれ紙で運用しているところが多くありました。

そのため、今回のKANTAKI-WIZでは、看多機ルート・訪問看護ルートそれぞれ1週間の予定、

当日の予定、ご利用者様個人の週間予定…等切り替えて表示が出来るようになりました。

その為、自分が見たい画面を切り替えながらスケジュール管理を行える仕様にパワーアップしています。

③職員の情報

取得している資格や免許の有無等も細かく入力が出来るので、

例えばその日出勤している職員で誰なら送迎が可能か、

どの車種なら運転可能かまでルート表上で確認が行えるようになっています。

④入力作業の簡便化

システム内では、出来る限り入力の手間を防ぐため、

住所を入力していくと郵便番号が自動で出てくる機能や指示書画面の病名入力時も文字を入力すると

予測検索が出来たりと、スムーズに入力作業が進むよう工夫がされています。

これも現場の皆さんの意見を聞いた結果であるため、

きっと現場で入力作業を行う際には役立つ機能だと思います。

⑤画面の切り替え

出来る限り、一つの画面で色々な操作が行えるよう、

子画面の設定や、登録ボタンがスクロールしてもついてくる仕様にしたり、

どの画面でもメニューが開けるので、必要であれば他の画面に切り替えが行える様にもなっています。

自分が使いたい時に使いたい画面が開けるというのはシステムを操作する上でストレスもなく、

お仕事も捗るはずです!

まとめ

何度も書いてしまいますが、‘KANTAKI-WIZ‘というシステムは、

現場の声から開発されたシステムとなっています。

その為、毎日使用する現場の方が使いやすく、お仕事が捗るシステムと言えるでしょう。

もちろん、これで完成ではなく、今後更に、使用したご意見を頂き、

2次開発・3次開発とパワーアップしていく予定です。

様々なシステムがあることで、便利になってはいますが、

初期段階においては操作方法等覚えなくてはいけなかったりと、負担が0という訳ではありません。

ですが、その負担を限りなく0に近づけていけるよう、

今後も大切なご意見を頂きながら、より使いやすいシステムにしていこうと考えています。

私たち開発メンバーも、介護や看護をしている中ではあまり携わることが無いであろう

システム開発というお仕事を行わせて頂き、とても勉強になり、良い経験をさせて頂きました。

編集後記

今回は、やさしい手の青木さんにやさしい手の看護小規模多機能システムの開発について

コラムを執筆していただきました。

現在進化途中のシステムKANTAKI-WIZですが、

今後は社外の皆様にもご活用いただけるように開発を進めております。

ご興味がある方はぜひやさしい手まで是非ご相談ください。

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