- 2024年1月22日
- 投稿者: yasashiite
- カテゴリー: News & Topics, コンサルティング, システム
はじめまして。
本コラムにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
お読みいただける皆さまに、少しでもお役に立てるような内容にしたいと考えながら書いています。
まず、自己紹介をさせてください。
私の名前は中村 誠(なかむら まこと)といいます。
やさしい手の住環境事業部で西日本エリアを担当しております。
サービスに対するモットーは、「住み慣れた家で安心して老いていただく」です。
今回は初めてのコラム掲載ということで、皆さまには福祉用具とは何か、そして私たち福祉用具専門相談員の仕事について少し知っていただきたいと思います。
福祉用具とは
では改めてお聞きいたします。皆さまは「福祉用具」という言葉をご存知でしょうか。
既にご存知の方々にとっては、歩行器が福祉用具であるということはお分かりかと思います。杖も同様に福祉用具に含まれるでしょうし、また、これから初めて知る方々にとっては、
介護ベッドや車いすなども福祉用具のひとつだとお考えになることでしょう。
それでは皆さまが今日通ってこられた道路はいかがでしょうか。ドアはいかがでしょうか。そしてエレベーターなどはいかがでしょうか。
また、室内での生活において、リビングのテーブルやイス、ウォシュレットといったものも、もしかしたら福祉用具と感じますでしょうか。
まわりくどくて申し訳ございません。
伝えたいことは、福祉用具とは実は何から何までが福祉用具か、明確に定義されていないということです。
広辞苑にも福祉用具という名詞は記載されておりません。しかし一方で、「福祉用具法」という法律が存在し、ここで福祉用具の定義が以下のように記されています。
「福祉用具」とは、心身の機能が低下し、日常生活に支障のある老人(以下「老人」という)
または心身障害者の、日常生活を支援するための用具及びこれらの方々の機能訓練を行うための用具、さらには補装具を指します。
いかがでしょうか。非常に抽象的な定義ですよね。
私の言葉で説明するならば、「身体的な課題を抱える人がその課題を解決するために有効に利用するモノ」といった形になります。
つまり、皆さまが日常生活で使用されている、平坦な舗装道路や自動ドア、エレベーターといったものも、広義では福祉用具に該当します。
同様に、テーブルや家具、ウォシュレットなども、身体的な課題を抱える方が利用して便益を得る場合、それは福祉道具と呼ばれるのです。
福祉用具専門相談員とは
それでは次に、そんな福祉用具を提供する福祉用具専門相談員という仕事についてお話しいたします。
介護保険をご利用いただいたことのある方々なら、おそらく関わったことがあるかもしれません。その名の通り、福祉用具に関する専門的な相談を受けるお仕事です。
しかしながら、介護保険を利用しない方々にとってはあまり聞き慣れない職業かもしれません。これは、福祉用具専門相談員が、主に行政の介護保険相談窓口やケアマネジャーのご紹介により、ご利用者の元に赴くケースが多いからです。
福祉用具専門相談員が提供する福祉用具サービスの多くは、介護保険の仕組みに基づいています。
介護が必要な方々への個別の計画書である「介護サービス計画書」(以下、ケアプラン)に、福祉用具の必要性が記載されることで、介護保険が利用料金の一部を負担する仕組みです。このケアプランの作成資格を持つのがケアマネジャーです(要支援1.2の場合は包括支援センターの3職種)。
ケアマネジャーがご利用者の要望や課題を把握し、福祉用具に関連する要望や課題があれば、私たち福祉用具専門相談員に連絡をいただいて、現地調査に伺うことが一般的です。
こうして、私たちとご利用者との関わりが始まり、様々な情報を把握した上で適切な福祉用具をご提案させていただいています。
少し現代的な言葉で表現するならば、ここでご利用者に対して「福祉用具ガチャ」が行われていると言えるでしょう。
介護保険において、ケアマネジャーから複数のサービス事業所の提案がされますが、多くの場合ご利用者は情報が不足していて、ケアマネジャーの紹介に従うことが多いと言えます。
この「福祉用具ガチャ」という表現は、決して否定的な意味を持つものではなく、むしろ私たち福祉用具専門相談員が、選ばれるために日々努力し、ケアマネジャーに対してアピールし続ける営業活動が重要であることを表現しています。
「福祉用具ガチャ」から出てきた福祉用具専門相談員がご利用者にとって最適な相談員であることが何よりも大切なことですが、必ずしもそうではなく相談員と合わないなんてケースもあるようです。
そこで私たちはご利用者やご家族自身で、気軽に安心して福祉用具の相談ができるように考えました。
これからの福祉用具サービスは
皆さまは、ご自身や身近な方が身体的な課題を抱えた際に、まずどのような行動をされるでしょうか?
最初にまず市役所に行こうと考えますでしょうか。
私が皆さまの立場なら、ネットで検索をすると思います。
これから介護が必要となる方々は、インターネットやモバイル(スマホ等)が普及した社会を経験した世代です。そしてその方々の家族であれば、尚更自ら情報を調べることを考えるでしょう。
ご自身またはご家族が検索をして調べて、自分達で決定することが一般的となってきています。
どのように検索するかと言いますと、多くの方が現在の状況でどのように生活を継続できるか、あるいは新たな道具を活用することで生活が継続できる可能性があるかといったことを調べるでしょう。
このように、まず環境や道具を検討する方が多いと思います。
実際に、適切な環境が整備されれば、多くのケースで生活が十分に維持可能です。
ヘルパーやデイサービスなどのサービスも効果的な場合が多いですが、車いすや杖があれば十分、家をリフォームすることで改善できると考える方も多いでしょう。
最近はよりパーソナルな見守りセンサーの開発がめざましいですが、この辺りは次回のコラムで紹介できればと思います。
こうした時代の変化に合わせて、私たちは福祉用具をネットで検索し、いつでもすぐに相談できる福祉用具レンタルサイト「よぐGO」をリリースしました。
「よぐGO」とはインターネットを通じて、モバイルが身近な福祉用具専門相談員となってご利用者の身体状況や要望を丁寧に把握し、介護保険の説明からサービス提供までサポートいたします。
また利用中のフォローや相談も受けることが可能です。
おかげさまで、リリース開始から多くのお問い合わせをいただいております。
これまで紹介されなければ出会うことのなかった皆さまに、よりタイムリーかつ迅速に出会いお手伝いさせていただけるような体制を整えました。
私たち福祉用具専門相談員の活動が介護保険の枠を超えて広がったことは、これからの少子高齢化社会において人的リソースを補うのは福祉用具である、という取り組みの一大ステップとなっております。
さいごに
今回は福祉用具についてや、福祉用具専門相談員とはなどについてお話しいたしました。
いかがでしたでしょうか。
私自身の見解も含めて述べましたが、身近なモノも福祉用具になり得ること、私たち福祉用具専門相談員が車いすやベッドに限らず、様々なアイテムを活用し、
ご利用者が「住み慣れた家で安心して老いる」ことをサポートしていることが少しでも伝わりましたでしょうか。
さらに、身近で気軽に相談できる福祉用具レンタルサイト「よぐGO」についてもご紹介させていただきました。
このコラムが皆さまのご参考となれば幸いです。ではまたお会いできることを楽しみにしております。
ありがとうございました。
編集後記
今回はやさしい手住環境事業部西日本の中村誠さんに、
やさしい手の福祉用具、福祉用具専門相談員についてと、
身近で気軽に相談できる福祉用具レンタルサイト「よぐGO」について
コラムを執筆していただきました。
「よぐGO」についてもっと詳細な話が聞きたい、
その他やさしい手で使用しているシステムについて知りたい。等
どんな些細な事でも「やさしい手」まで是非ご相談ください。
お問い合わせからご相談までオンラインで可能な為、
忙しくて対面でのご相談が難しい方もお気軽にご利用いただけます。
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