- 2023年4月24日
- 投稿者: yasashiite
- カテゴリー: News & Topics, コンサルティング, システム
やさしい手のケアマネジャー、山之内です。
冒頭からいきなりではありますが、今、時代は「DX化」ですね!
私たち介護業界ももちろんその波に乗らなくてはなりません。
やさしい手は、業界の中でもDX化にとても力を入れている会社ですが、
ケアマネジメントにおいてもDX化を進めているんです。
その名も『H2居宅システム』といい、ケアプランがサクサク作れて、
ボタンひとつで事業所さんからの実績を一括取り込みできるという、
ケアマネジャーなら誰もがのどから手が出るくらい望んでいるシステムです。
このシステムの魅力を少しでもお伝えしたく、システム開発会社と要件定義から関わり、
『H2居宅システム』の生みの親とも言える、
弊社の主任介護支援専門員の杉山想子に開発秘話をインタビューしてきました。
今回のコラムはインタビュー形式で、
やさしい手でケアマネジメントシステム開発する事になった理由は?
山之内:
まずは、どうしてケアマネジメントシステムを自社開発することになったんですか。
杉山:
元々やさしい手では外販されているシステムを使っていましたが、
供給会社がサービスの終了を予告してきた時点で、
新しいシステムを探すという選択肢ではなく、
いっそのこと自社で作ってしまうのはどうかというアイディアが出てきました。
山之内:
私たち素人にとっては、「システムを作る」なんてとても難しく、
どれだけの手間や時間がかかるのか想像もできませんが、
なぜ自社で作ることになったんですか。
杉山:
これまでやさしい手のケアマネジャーは、4種類のシステムを使用してきました。
それぞれに良いところも、使いにくいところもありましたし、
あのシステムのこことこのシステムのあそこが組み合わせられれば最強なのに、なんていう思いもありました。
そんな中、社長の鶴の一声でイチからシステムを作成するという話が進み始めたわけです。
山之内:
鶴の一声、ですか!
杉山:
背景には、ケアマネジャーの業務は非常に帳票類の作成保管に費やす時間が長く、
もっと効率化省エネ化を図りたいという現場の想いや、
社内の様々なサービス部署とシステム連携をすることで
相互に情報共有をしやすくしたいという全社の願いなどがありました。
山之内さん、ケアマネジャーが毎月、月末月初にしている業務で
面倒だなぁとかだれかやってくれないかなぁなんて思うもの、ありますよね。
山之内:
そうですね、
例えば提供票の作成と送付とか月初の実績入力は、本当に時間もかかるし面倒なんですよね。
でも間違えたら支払いに関わることだからいけないので、神経を使って必死にやっています。
杉山:
そうそう、やらなくてはならないけれど、もっと簡単に時間をかけずにできるならばうれしいですよね。
ケアマネジャーが作った提供票はボタン一つでサービス事業所にデータとして取り込まれ、
逆に月末になるとサービス事業所から実績がデータで取り込めるとしたら、
どれだけ多くのケアマネジャーが喜ぶと思いますか。
山之内:
きっと100人いたら100人全員だと思います。
杉山:
そうですよね。
そういったことも叶えられる夢のシステムを作ろうっていうことになったんです。
新人ケアマネジャーさんをシステムの力でサポート
杉山:
それともう一つ、やさしい手ならではの目的もありました。
やさしい手のケアマネジャーの募集って、経験者に限っていないんですよ、昔から。
応募者の方とお話しすると、
「未経験者は・・って言われて面接も中々受けられないんです」
という話がよく出てくるんです。
やさしい手では未経験歓迎、人柄重視なので、
必然的に初心者マークのケアマネジャーがいつも一定数いるわけです。
私はよく車の運転免許を例にお話しするんですが、
運転も介護支援専門員も資格を取ったからと言って、
すぐに一人で運転して出かけたり、ケアプランを作ったりできないですよね?
運転だったらまず車庫入れができないとか、そもそも怖くて一人で乗れないなんてことも。
ケアマネジャーもそうなんです。 実務研修で一通り勉強はしてくるはずですが、
実際に現場に出てみたら分からないことだらけ、
知らないことだらけで文字通り頭真っ白状態になっている人の多いこと。
私も20年近く前のことですが、
ケアマネデビュー直後の失敗をいまだに思い出します。
先輩から引き継いだケースのモニタリング訪問に初めて一人で行った時、
作成して持って行った翌月の利用票の利用者負担額がまさかのゼロ円だったんです。
その場はなんとか取り繕って帰ってきましたが、
かなり色々なサービスを使っている方で、
区分支給限度額オーバーが生じていたんですね。
でも私はなりたてほやほやケアマネでしたので、
「オーバー?何それ?何をしなきゃいけないの?」状態で、
事務所に帰って周りの人に教えてもらいながら
なんとか正しい利用票を作り直して出直したという、
びっくりするぐらい何も分かっていなかったというエピソードです。
例え話が長くなりましたが、
ベテランのケアマネジャーの皆さんも一度は通ってきた新人あるあるを、
システムの力でサポートしようというのが、もう一つの目的でした。
新人時代にうっかりしがちなこと、気付かないとあとから給付などの問題で
利用者や事業所に迷惑をかけてしまいがちなこと、たくさんありますよね。
軽度者レンタルの取り扱い、生活援助の回数、2時間ルール、数えるときりがないほど、思いつきませんか?
要介護1の利用者のケアプランを作っているときに、
「軽度者レンタル(例外給付)の手続きはしましたか?」とシステムが聞いてくれたり、
「生活援助が基準回数より多いですよ、保険者への届け出をしてくださいね。」と教えてくれたりしたら、
新人ケアマネジャーにとってはとても心強いですし、
自分が知らない知識も自然と身に着けることができると思いませんか?
山之内:
そうですね、本当にそう思います。
新人さんたちの指導において、全員の知識の範囲や理解度を把握しきることは難しいですし、
ましてイレギュラーなことが起きていることを全て察知して
アドバイスを適切にするというのは難易度も高いです。
管理者自身も自分の担当ケースを多く持っているので、
システムがこのような支援をしてくれれば本当に助かりますね。
今後、やさしい手のケアマネジメントシステムどう進化する?
杉山:
また支援経過やサービス担当者会議録などの入力作業に時間を沢山使っている方のためには、
タブレットでの音声入力が可能にしたり、
タブレットを持参してその場でアセスメントを入力できたり、
そんなことも可能にしています。
近い将来は、タブレットの画面に直接利用者にサインしていただくことで、
瞬時にケアプランを事業所にWEB上で交付することもできるようになる見込みです。
自分たちがこれまで経験してきたことや、
こうなったらいいなという理想をふんだんに盛り込んだシステムですが、まだまだ成長中です。
実際に使っている現場の声を拾って、
より良いものに進化をさせられるのは自社開発ならではないでしょうか。
最後に
地域を統括する役職につきつつも、ケアプランを持ち続け、
そして現場の声を大切にしている杉山ならではのインタビューでしたよね。
みなさん、「H2居宅システム」に興味を持っていただけましたでしょうか。
これを機に多くのケアマネジャーさんに「H2居宅システム」で繋がっていただけたら幸いです。
編集後記
今回は、やさしい手のケアマネジメントにおけるDX化の1つ
「H2居宅システム」の開発についての記事をご紹介させていただきました。
ケアマネジャーさんが使用するシステムなので、
システム開発会社と要件定義から関わり開発を行ったので
とてもケアマネジャーさんのお仕事に寄り添ったシステムになっています。
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