- 2022年5月13日
- 投稿者: yasashiite
- カテゴリー: News & Topics
はじめに・・・
ケアプラン点検は、ケアプランがケアマネジメントのプロセスを踏まえ「自立支援」に資する適切なケアプランとなっているかを、基本となる事項を介護支援専門員とともに検証確認しながら、介護支援専門員の「気づき」を促すとともに「自立支援に資するケアマネジメント」とは何かを追求し、その普遍化を図り健全なる給付の実施を支援するために行なうものです。
自治体が指導する形で行われるケアプラン点検もありますが、 地域や法人が企画して、自主的にケアプラン点検を行う場合もあります。
各区市町村から発行されているガイドラインやマニュアルを参考とするのがよいでしょう。
なぜケアプラン点検なのか
2021年9月22日に厚労省から都道府県、指定都市などに出された事務連絡で、サ高住と住宅型有料老人ホームの入居者のケアプランの点検を求めています。サ高住入居者にケア制限したい厚労省の「囲い込み」の削減策となっています。実は、厚労省はこれまでも支給限度額に近い介護サービスを提供するケアプランについて全国の自治体に「警告」を発してきており、介護保険適正化事業と言われています。介護保険の利用状況を審議する社会保障審議会介護給費分科会で、「サ高住で悪質な囲い込みが目立つ」などと再三の指摘を繰り返しており、今回数値要件を示した検証をすることとなりました。
居宅介護支援事業所単位で抽出するケアプラン検証について(報告)
まずは現状ケアプラン確認をしていきましょう。
支給限度額に対しての利用割合を抽出し、7割以上利用しているケース、またその利用サービスの6割以上が訪問介護サービスになっているケースを調べてみます。
1.サービス位置づけの理由をしっかり明記
・アセスメント(いただいたサマリーから必要度を証明)
・居宅サービス計画(介護目標とサービスの連動)
・実サービス計画の確認
・実サービス記録確認して支援経過記録
・モニタリングで絶えず振り返っている
・サービス担当者会議で多職種より必要性のコメント
などなど、要するにそのサービスが必要だという根拠がしっかりと示すことができれば、利用割合を超えていても、なんら問題がないということです。
自立支援に向けたケアプランの作成に向けて大切なことは、介護支援専門員がケアマネジメントの視点を正しく踏まえ、専門家として判断の根拠を示した上でケアプラン作成ができているかどうかなのです。
ケアプラン点検支援マニュアルの活用方法について
介護保険最新情報Vol.38でケアプラン点検マニュアルが配信されております。
詳細は上記でご確認ください。
ケアプランチェックシート
各自治体から、ケアプラン点検自己チェックシートも配信されています。
チェックシートも下記の図のように多様に配信されていますので、ご自身で使いやすいものを選んでみるのもいいでしょう。